かなしいのはさびしいからで、
さびしいのはむなしいからで、
涙が出るのはたぶん、絶望したからだ。
自分が馬鹿な期待をしていたことに、ぜつぼうしたから。
かなしいのは、さいとうが私を見ないから。
さびしいのは、さいとうに愛してもらえなかったから。
むなしいのは、愛して欲しいと思うことがくだらないことだと知っているから。
潰えた希望は、この人だけはと信じたことだ。
なんて、なんて、ばかなこども。
体の中は冷えていて、手は震えているよ。
じわじわ浸食していく何かは、恐らく私の感情で、
それを押し止めるために、何にも考えないようにしたのだけれど、涙がこぼれた。

かなしいの。
さびしいの。
むなしいの。
ぜつぼうしたの。
顔を撲られて、唇の端が切れて、
床に倒されて、首を絞められても、
さいとうはわるくなんかないのだ。
さいとうは、ただマナに中てられて深層意識に支配されただけなのだ。
ほんしんはそうじゃないのかもしれない。
けれど、そうかもしれない。
ほんとうはわたしは、文句なんていったって仕方ないのだ。
さいとうがほしくて、さいとうの大切なものを端から壊していった私が。
もんくなんていえないのだ。
寧ろ、其の侭殺されてしまえば幸せだったのだ。
こんなにかなしくさびしくむなしく絶望しても、期待してしまう馬鹿な子供は。
ころされてしまえばよかったのだ。
母さんが、いった。
「お前さえいなければ」あの人は帰って来たのに。
さいとうがいった。
「お前さえいなければ」美幸は死ななかったのに。
目が覚めた飛鳥は、斎藤のことを一切覚えていなかった。
強いショックを受けたことで自己防衛作用を引き起こし、一種の記憶障害に陥ったのだと。
「asuka」;潰えた希望
2008.07.23 01:23 | 「asuka」 |
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おさんぽ
おさんぽ
一般人Lifeをたのしむのだよ
回復までには時間が掛かるし、やることないし
あれもほしい
これもほしい
もっとほしい
もっともっと
いっしょにあるこう
駅前の商店街
公園脇の並木道
かぜがきもちいいよ
『そんなに急ぐと転んでしまうよ』
そしたらうけとめてくれるのでしょうよ
「asuka」:一般人Life
2008.06.24 06:47 | 「asuka」 |
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2008.06.21 04:07 | 「asuka」 |
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母さんの命日がいつの間にか来ていて、気付いたときにはもう過ぎてた。
佐々木さんが「気をしっかりもつように」って、心配してくれたけど、
本人である私は佐々木さんが思うより繊細ではないようだ。
母さんは、5月18日に死んだ。
1991年05月18日の深夜から早朝。
暗い暗い地下室。
錆びた斧。
横たわる父親。
ぐったりと動かない兄。
ごめんね、と泣き笑う母。
実質的にその首を手折ったのは闇皇だった。
けれど、ふと思い出す。
父はその後どうしていたのだったか・・・
そして思い出す。
2007年12月25日。
私は、今度こそ私の意思で父を手にかけた。
母さんが大好きだった人。
母さんを裏切って、母さんを顧みることの無かった人。
闇皇の核を盗み出した人。
「私が殺しちゃったんだっけ…」
はは、と乾いた嗤いを零す。
当たり前の幸せが此処にないのは、私が自分で壊したからだったのだね。
墓参りに。
少し、遅いけれど、
姉さんは云う。
「そこに雪乃はもういない」
とっくの昔に、金色王のところへ還って逝ったのだという。
そうだったかな、覚えていないな。憶えていないよ。
わすれてしまったよ。
習慣としてなのか、それとも儀礼としてなのか。
墓石の前で膝を突いて手を合わせる。
死神の片割れが、自分で殺した女の墓前で涙を流すのは、滑稽であると思う。
「お嬢さん、気をしっかりもつんだよ」
彼は、私が両親といわれるものを殺したことを知らないのだと、口にはせず私はせせら笑う。
嗚呼、嗚呼、
人間とはかく愚かで、滑稽だ
嗚呼、嗚呼、
それでも私は人間に惹かれる
けして踏み込めぬよう作られているというのに
けしてけして
それ以上近付いたら、存在ごと掻き消えて
なかったことにされるから
「asuka」;飛鳥の中には、闇皇と、人と、飛鳥が混在しているのだという。
2008.05.22 03:14 | 「asuka」 |
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2008.04.08 02:10 | 「asuka」 |
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